130周年を迎えて

会頭メッセージ

 宇都宮商工会議所は、会員の皆様並びに多くの関係者の皆様のご支援ご協力により、令和5(2023)年8月12日に創立130周年を迎えることとなりました。ここに心より厚く御礼申し上げます。

 当商工会議所は、明治26(1893)年8月12日に宇都宮商業会議所として誕生し、昭和3(1928)年の商工会議所法施行で名称を宇都宮商工会議所と改められました。

 第二次世界大戦期の統制経済下では、昭和18(1943)年に「栃木県商工経済会」に再編成され本来の活動は一時中断を余儀なくされましたが、終戦後の昭和21(1946)年に、社団法人宇都宮商工会議所としていち早く再発足し、昭和28(1953)年に施行された現行の商工会議所法に基づく公益法人として今日に至っています。

 さて、近年の世界経済は、情報化社会の進展にともなうサイバーセキュリティー対策や地球規模の感染症・自然災害への対応、ロシア・ウクライナ問題に代表される地政学的リスクの高まりなど、大きな試練に見舞われ、今もなお予断を許さぬ状況が続いております。加えて、国内においては労働力人口減少への対応や脱炭素・循環型社会の実現など、企業の取り組むべき課題が山積しています。

 こうした中、令和2(2020)年1月に始まった新型コロナウイルス感染症の国内感染拡大により、社会・経済は大きく混乱し、対策に追われる日々が続いてまいりましたが、ようやく収束の兆しが見えてきたことは喜ばしい限りであります。

 本年、宇都宮市では次世代型路面電車と呼ばれるLRT(Light Rail Transit)の開業を迎え、スーパースマートシティーの着実な実現に向けた新たなステージに上がろうとしています。

 当商工会議所といたしましても、コロナ禍で急変した生活や働き方改革による労働環境改善を意識しながら企業支援の強化を図るとともに、行政と連動したまちづくりに着実に取り組んでまいります。そして、先覚者達の弛まぬ努力によって紡がれた歴史を踏まえながら創造力を発揮し、地域経済の持続的な発展を目指してまいりますので、関係者の皆さまのますますのご発展を心からご祈念申し上げ、挨拶といたします。

 結びに、140周年に向けた新たなスタートを踏み出すにあたり、共に歩み続ける会員の皆さまのますますのご発展を心からご祈念申しあげ、挨拶といたします。

宇都宮商工会議所
第21代会頭

藤井 昌一

宇都宮の地域経済を支えて、130年。
宇都宮商工会議所は明治26(1893)年8月12日、全国37番目の商工会議所として誕生しました。
地域に根差し、変革の時代に挑戦する地域総合経済団体として、さらなる飛躍を目指します。

<デザインコンセプト>

宇都宮を代表する縁起物の郷土玩具「黄ぶな」のカラーリングを取り入れることで、疫病退散、会員の皆さまの末永い健康(無病息災)の願いを込めました。

130の「0」の部分には、循環型社会を目指す持続可能な経営や途切れることのない次代への承継を「円」で表すとともに、宇都宮商工会議所と会員の皆さまとのつながりを表す「縁」を掛け合わせて表現しました。